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もみじがり

なんだか最近、携帯からやる気の無い記事を更新するのが常になってしまいました。
なんかあんまり面白いこと書けなくてすいません。
やっぱり、ちゃんとPCの前に座ると文章も変わるような?
変わらないような。

先週の話になっちゃうんですが、箱根に行ってきました。
ちゃんと観光するの初めてです。

箱根のメインのひとつ、大涌谷に行きました。
久しぶりの山!
Oh,山!!

愛しの恐山(青森)に似たその面影。

花も恥じらう20歳の山伏が、平日に荒天のなか単身乗り込んだ恐山。
暴風で傘がおちょこになり、ずぶ濡れで風邪をひいた恐山。
でも、名物の「霊山アイス」は、凍死しそうになりながらしっかり食べた恐山。

いろいろ、走馬灯のように回顧しました。


ロープウェイはなかなか怖いです。
やっぱり高所恐怖症。
紅葉は素晴らしかったです。
絶景です。
でも、ロープウェイが意外と速くて、紅葉の写真は全部ぼけてました。
おどろおどろしい、大涌谷の山肌の写真でご了承ください。

 もみじがり_d0127292_23132241.jpg


けっこう開発されてますね。
しかし、硫黄の匂いが強く立ち込めて、熱湯がゴボラゴボラしている山は、誰が見てもすごく地獄っぽい。

「おおわくだに」と読みますが、元は「わくや」→「あくや」だったんじゃないのかなぁ。
大学で確か習ったんですが、「あくや」「あこや」などと呼ばれる場所は、宗教上の聖地に多いのだそうな。
それでいて、汚れたおどろおどろしい場所でもある。
行者がぼろぼろの汚いなりをして、動物同然の暮らしを営んでいた洞窟なんかにも、「あくや」という名前がついている。

私が今年行った修行でも、最終日に「阿久屋」という秘所にお参りをしました。
開祖が籠もって修行に励んでいたといわれる谷底の岩屋で、三つの山を登りおえ、朝夕の禊ぎですっかり清められた山伏のみが入ることを許される、結界を張って入る場所です。

読み方も、「あく」=悪、灰汁などと同じ音なので、聖地でありながらあくまでも汚くてグロテスクな、死のけがれを負った場所なのです。

きっとこの大涌谷にも、遠い昔、修行に励んだ男前の行者様がいたに違いない…

紅葉そっちのけで、地獄の山に鼻息を荒くする山伏でありました。
by ten-to-ten | 2008-11-22 23:18 | つれづれ


オモチロおかしく どたばたと暮らしています。


by ten-to-ten

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