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一人の男が飛行機から飛び降りる

d0127292_2147982.jpg『一人の男が飛行機から飛び降りる』バリー・ユアグロー著 柴田元幸訳

夢(寝るときに見るほう)って、覚えていますか。
私はほとんど忘れちゃいます。

ぜんぶ覚えてられたらいいのにと思う。
常識も時間軸も物理法則も無視した有り得ない体験ができちゃうんだから、何気にすごいもんだ。

この本は、夢の標本みたいな短編集。
矛盾に満ちたお話が150本も入ってます。
ビレッジバンガードで見つけて、なんか変な夢が見たい、と思って読んでみました。
しかし筆者は、自分が実際に見た夢を題材にすることはないんだそうです。

たぶん、何の意味も示唆もないんだと思う。
自動筆記的に、頭にうかんだ情景を描いているだけ。

だから、あんまりこの人有名じゃないんだろな。
文学的な研究のしがいがないもの。

文章のとおりに想像をふくらませると、頭の中になんだか狂った途方のない絵ができる。

そして全体的にちょっとメランコリックで病的な感じです。
むちゃくちゃなんだけど、これは確かに侘しいな。と思う。

表題作「スープの骨」より
一人の男が飛行機から飛び降りる。
さめざめと涙を流しながら、男は靴箱いっぱいのラブレターを、風が吹き荒れる空中に投げ捨てる。手紙たちはさっと舞い上がり、ふんわりふくらんだ雲の底にへばりつく。

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by ten-to-ten | 2008-06-29 21:49 |

アラベスク

今日は大安だったので、結婚式バイトもモリモリでした。
なんか最近営業の仕事まで押し付けられてますが、
ドタバタのうちにたくさんのカップルを見送りました。
みんな、頑張って明るい家庭を築いていくのだよ〜(上から目線?)

明日は早い時間に終わる予定なので、久々にバレエの教室に行けるか・・・行けないかもな、微妙な時間。
イメトレだけは完璧よ★

d0127292_025563.jpg『アラベスク』山岸涼子(白泉社文庫)

主人公のノンナは、キエフ(@旧ソビエト)のバレエ学校の落ちこぼれ。
お母さんはバレエの先生で、お姉さんは将来を期待される優等生。ノンナはいつも比べられて、劣等感の塊だったけれども、ひょんなことから有名な先生に見いだされ、プリマバレリーナへと成長して行く。

これはもう、いかにも〜〜な少女漫画チックな絵とお話なんですけど、いつも泣けてしまう、実に深く感動的な作品であるよ。
主人公がぶちあたる困難が本当に大変で、読んでいて実際苦しいのです。
彼女が天才肌じゃなくて、不器用でイジイジして子供っぽいのが、いい。

この本は4巻まで出ていますが、2巻のあとがきに書かれている言葉がなかなか興味深い。

ノンナはといえば、はじめは劣っているが、その劣っている部分をつねに克服して進むのである。ノンナは、その心の属性として、成長しつづけるよう運命づけられているのだといってもいい。だからこそ未完の大器なのである。

なーんて、こんな文章を読んだら、日々「自分はなんてアホなんだろう」と酒飲みながら柱に頭をぶつけているような人間は、ちょっと元気がでちゃったわよん。

この、「自分のダメさが嫌になりつつも、泣きながら成長して行く未熟者」という主題が、終盤で素晴らしく花開く瞬間が、とっても感動的です。
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by ten-to-ten | 2008-06-29 00:43 |

自画像

おもろなサイトを発見。
サウスパーク風の似顔絵が作れるよん。

「SOUTH PARK STUDIO」
http://www.sp-studio.de/

日本語じゃないけど、操作が簡単なのでなんとなくできた!
ちなみにわたくしの似顔絵はコチラ♪
けっこうマジメに、似せて作ってみただよ。
d0127292_2234469.gif

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by ten-to-ten | 2008-06-26 22:40 | つれづれ

雨だからってさ

d0127292_13363056.jpg

ビニール傘があっけなく壊れりゃ
そりゃ気分も沈むと思うよ

でも文句言ったって雨がやむわけじゃなし

元気だしましょうよ
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by ten-to-ten | 2008-06-26 13:36 | つれづれ

蒲公英草紙

d0127292_1253731.jpg『蒲公英草紙』恩田陸(集英社文庫)

とてもきれいな装丁ですね〜。
最近、文庫本も素敵なものが増えて、楽しみがふえました。
この本も、半分ジャケ買いだったかもしれません。
あとは、新しい作家さんを開拓したいと思っていて、ちょうど立ち読みしたら面白そうだったので。

ときは19世紀末、槇村家という名家に守られた、ある平和な農村の物語。
女学校にあがる前の峰子は、槙村家の病弱なお嬢様、聡子様の遊び相手としてお屋敷にあがることに。
峰子の視点から、お屋敷に出入りする人々の物語が、穏やかな筆致でつづられる。

すっごくおもしろかった!!
いままでこの作者の本を見逃していたのが悔やまれる。もっといろいろ読んでみたいですわ。
おだやかで、品の良い文体で語られていて、主人公の育ちのよさを感じます。
ほのぼのとしているけども、クライマックスでは本の中にぐいぐいと引き込まれる。
通勤途中も、お昼休みも、時間を縫うようにして読みました。

「おてんと様に顔向けできないことは、何一つやっていない。」
よく使う表現だけど、古きよき時代の日本人らしくて、いまの時代なかなかできることじゃない。
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by ten-to-ten | 2008-06-26 01:41 |

殺人犯

『バナナブレッドのプディング』で、主人公が人殺し妄想にとりつかれていた影響なのか。

「だれか人を殺してしまったあと」の夢を見た。

なんであんなことをしたのだろう、できたのだろうと、まるでわからなかった。
しかし激しく後悔していた。

何より、私のしたことを決して許さない、私を生涯憎む人がいるということが、ショックだった。
裁判所にも行ったよ。


醒めたときの安堵感といったらなかった。
あぁ、夢だったんだ。
もうあの後悔を味わわなくてもよいんだ。と。
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by ten-to-ten | 2008-06-22 21:19 | つれづれ

バナナブレッドのプディング

最近、昔の漫画ばかり読んでいるよ。

d0127292_22453894.jpg『バナナブレッドのプディング』 大島弓子 白泉社文庫

高校生の衣良は、もともとちょっと変わっているけど、大好きな姉の結婚を期により不安定になっている。
「鬼に捕まって挽肉にされる」という悪夢にとりつかれていて、夜一人でお手洗いに行けない。「世間に後ろめたさを感じている男色者しか興味がない」という。
幼なじみのさえ子が、自分の兄を男色者だと偽って、なんだかんだで不思議な結婚生活がスタートし・・・

好き嫌いがうんと分かれそうな作品。
乙女モード全開でイッちゃってる。ちょっとひきます。
つまりは私のツボです。

この本を読んだことは、私にとって、今年の上半期ベスト5に入るほどの素晴らしい体験だったと言えるかも。
表題作と一緒にこの本に入っている、ほかの作品も素晴らしかったです。
私は、気に入った本ほど、いちいち「わかるわぁ〜、素敵だわぁ〜」と悶絶して、なかなか先に読み進められないんですけど、これもそうでしたね。

あたまの中がいろいろな不安でごっちゃになってしまって、自分を持てあましている女の子の気持ちが、とても丁寧に描かれている。

マザーグースの言葉遊びみたいな散文。
スクリーントーンをほとんど使っていないと思われる、手描きのバラや蝶やキラキラのモチーフ。
大筋と関係ないディテールが、本当に綺麗な作品です。

それと、この漫画はせりふが全部詩でできているのかなと思った。
以下、素敵だなとおもったところをちょっと拝借。

*****
わたしはいつか ほんとうに 人殺しだって
やってしまうかもしれない

眠っていて ぶっすりやられりゃ こっちの負けだ
きみにここにいてくれとたのむ以上 ぼくは身のかわしかたを身につけねばならない
これは仮定だけど そんなときはぼく さっと身をひき さっと台所まで走り
さっとミルクをわかす
そしてきみにわたす
「さあ ミルクを 飲んで 心が なごむよ」
そうすると きみはおちついて うなずいて
「また あしたね」というだろう

(中略)

わたし ミルクをのみました
でも私は鬼だから いつこの人をやいばにかけるか わからない
それが こわいです
でも 峠さんがそれでもかまわぬというので ここにおります
おとうさん おかあさんも ご心配なく

*****
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by ten-to-ten | 2008-06-21 22:46 |

一年ののち

d0127292_851397.jpg「一年ののち」フランソワーズ・サガン(新潮文庫)

とても好きな映画、「ジョゼと虎と魚たち」の中で主人公の女の子が読んでいる本。
作品も引用されていて、いつか読んでみたいなぁ〜と思っていたのですが、絶版になっているのでなかなか入手できず、図書館でやっと出逢うことができました。

話の筋を要約すると「男と女がくっついて離れて全体的にアンニュイ」(ミモフタモナイ(笑)で、たわいもないといえばそうなのだけど、なかなかしみじみと深かった。
訳が素晴らしいのか、さくさくと読めた。ほとんど直訳みたいな文章なのにすごい。

登場人物は何人かいるけれど、ジョゼという女性がやはりいちばん自由で魅力的に思えた。
お金持ちで旅好きでちょっと薄情で情が深い。
でたーーーーっ!これがふらんすおんなーーー!って感じでした。

ジョゼは、自分がとらわれているいまという時間を、客観的に見ることができる人。
このテーマは、映画の中にもそっと受け継がれている。

なんだかんだあっても、一年たってしまえばいろいろと変わるもの。
でも、そんなこといちいち考えていたら気違いになってしまうでしょ。
わかっているけど、あえて「いま」にだまされてみるよ。
とね。うーん、大人。
でも、付き合い始めからこんなテンションの女、日本だと「かわいくない」になってしまうんだろな(笑)

フランス人は、こんなに色恋沙汰が好きで、気取っていて、おしゃれなのでしょうか。
50歳を過ぎても、こんなふうに恋に夢中になったり、自暴自棄になれたら馬鹿っぽくて素敵ですね。
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by ten-to-ten | 2008-06-20 01:10 |

すいかの匂い

ペットボトルの水をかばんの中にぶちまけた。
あぁ、愛用のウナギ皮の財布が受難の運命に。
でも、この子は乾くとすっかり元通りになる。けなげなの。
ジュースでもこぼしてべちょべちょになるよりはマシか。

変な前フリだけど、今日の一冊。

d0127292_8115667.jpg「すいかの匂い」江國香織(新潮文庫)

江國さんの本は夏のお話がけっこう多いですが、この本も夏のお話ばかり。
お気に入りの本なのに、今日お水をこぼしたせいでびしょびしょになってしまったのです・・・

突然ですが、私はすいかが大好き。
すべての食べ物のなかで二番目に好きです。
(ちなみに一位は餃子)

あの、ちょっとわびしい甘さと、最後は無味になって果物っぽくなく終わる感じ。
成分はほとんど水、みたいな栄養分としての無意味さ。全部好き。
そのすいかっぽさが全編に漂う短編集。

どれも、夏の情景を鋭く切り取った素敵なお話ばかりなのですが、
なかでも印象的なのは、お葬式について書かれた作品。
私自身は、お葬式は冬にあたることが多いので、夏のお葬式を経験したことがないのですが。

ものすごい田舎に住んでいた頃、真夏に田んぼのあぜ道を歩きながら、
炎天下でもう、目の前が沸騰したお湯のように蜃気楼でぐらついていて、
このまま視界がぼやけて、この世界がふっと消えてなくなるような気がした。

あるときは畑の横を自転車で走っていて、「こんなに暑いのに、どうしてこのまま世界が消えてしまわないのだろう」と思い、つい目をつぶった。
数秒後、電柱に激突。鼻血が噴き出した。
魔が差す、というのは、ああいうことなんだろう。

ただただ暑いだけで、事件も事故もなく平和なのに、
夏休みはなぜか死がとても近く感じられたことを思い出します。

そして、最後の一文が突き刺さります。


今年も、あの季節がやってくる。
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by ten-to-ten | 2008-06-18 22:24 |

ぽにょ

かわゆすぎる(●´∀`●)

崖の上のポニョ主題歌(youtube)

さかなのこぉ〜♪♪♪♪

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by ten-to-ten | 2008-06-15 18:55 | youtube


オモチロおかしく どたばたと暮らしています。


by ten-to-ten

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